2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧
いささかなりとも建築の歴史と驚異に興味をお持ちの読者諸兄ならば、十九世紀フランスの建築家ベルトラン・ベルトランの名を必ずやご存知のことだろう。この一文は、一時期ダ・ヴィンチに伍する天才建築家としてもてはやされ、やがていくつかの忌まわしい噂…
ニューヨークで暮らしているとハリウッド・スターやロック・スターなど有名人を見かけることがあるか、と時々知り合いから聞かれるけれども、確かにそういうこともある。もちろん日常的にではない、ごくたまにである。 私の例でいうと、まずブルース・ウィリ…
『ゴースト・ストーリー』 コールドプレイ ☆☆☆☆☆ コールドプレイ6枚目のスタジオ・アルバム。前作『Mylo Xyloto』(マイロ・ザイロトと読むことを今回ネットで調べて初めて知った)が、華やかな色彩感とキャッチ―なメロディが溢れ出す無敵のポップ・ロック・…
こんにちは。プロバブリー商會代表、内野サトルです。「内野サトル」は本名ではありませんが、かなり本名に近いペンネームです。 プロバブリー商會はホームページに書いている通り、架空の団体であり、私の空想の中以外どこにも存在しない会社です。業務内容…
『湖底の光芒』 松本清張 ☆☆☆★ 『ミステリーの系譜』と一緒に買った松本清張本を読了。こちらは長編小説である。清張作品の中では一級品の部類には入らないだろうが、それなりに読ませる。題材はカメラのレンズ磨き工場で、死んだ夫の跡を継いでこの工場を経…
『雁』 池広一夫監督 ☆☆☆★ 以前、豊田四郎監督『雁』のレビューを書いたが、今日は池広一夫監督の『雁』である。私は両方とも日本版DVDを所有しているので、これを観終わった後また豊田版『雁』のDVDを引っ張り出して見比べてみたが、こんな風に見比べができ…
『福家警部補の報告』 大倉崇裕 ☆☆☆ 「刑事コロンボ」の影響を強く受けて「刑事コロンボ」そっくりの倒叙推理小説を書いている作家がいると聞き、これは要チェックと思って一冊入手した。短篇集である。といってもそれぞれ中編程度の長さで、本書には「禁断…
『ボヘミアン・ラプソディ』 ブライアン・シンガー監督 ☆☆☆☆★ 2018年最後に映画館で観た映画はこれ、『ボヘミアン・ラプソディ』だった。ご存知、フレディ・マーキュリーの伝記映画である。まあクイーンの物語なのだけれども、映画の中心人物は明らかにフレ…
『ミステリーの系譜』 松本清張 ☆☆☆★ 久しぶりに松本清張の本を購入。これは小説ではなく、犯罪実録もの、つまりルポルタージュである。日本の犯罪史(大正・昭和)の中から特異な事件三つを選び、松本清張が独特の簡潔な筆致でルポする。三篇のタイトルは「…
『Rush In Rio』 Rush ☆☆☆☆★ 久しぶりに大好きなラッシュについて書きたい。これはラッシュが『Vapor Trails』の発表後に行ったツアーから、ブラジルのリオで行われたライヴを収録したものである。ちなみに同じタイトルで映像版も出ているが、これはCD版のレ…
『カメラを止めるな!』 上田慎一郎監督 ☆☆☆☆ 日本で随分とヒットしたらしい『カメラを止めるな!』を、Amazonでブルーレイを購入してようやく鑑賞。「映画好きにはたまらない」「最後は号泣」「幸福感溢れる映画鑑賞体験」などなど絶賛の嵐が吹き荒れていた…
『信長の原理』 垣根涼介 ☆☆☆☆☆ 『ワイルド・ソウル』に続いて二冊目の垣根涼介を読了。今度は時代小説というか、歴史小説である。タイトル通り織田信長の話だが、普通の歴史小説とはちょっと毛色が違う。子供時代の信長が「たわけ殿」と白眼視されつつ成長…