2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『すべての火は火』 フリオ・コルタサル ☆☆☆☆ ハリケーン・サンディのせいで月曜から今日の夕方まで家が停電で、ネットにも繋がらなくなっていた。復旧までもうしばらくかかると思っていたので、電気が戻った時はうれしかった。それにしても、蝋燭と懐中電灯…
『ライヴ・イン・パリ 1979』 スーパートランプ ☆☆☆☆☆ 何と、今頃になってスーパートランプの1979年「ブレックファスト・イン・アメリカ」ツアーの映像が出た。最初Amazonで目にした時は自分の目が信じられなかった。いやー長生きはするものである。アルバム…
『少女地獄』 夢野久作 ☆☆☆ 夢野久作の短編集を見かけて買ってきた。この作家は有名な『ドグラ・マグラ』と『暗黒のメルヘン』収録の「瓶詰の地獄」しか読んだことがなかったので、今ひとつイメージが掴みきれない作家だったが、本書を読んでなんとなく分か…
『Exit...Stage Left』 Rush ☆☆☆☆☆ ラッシュはこれまで数多くのライヴ・アルバムをリリースしているが、結局のところ1981年発表の『Exit...Stage Left』(邦題『神話大全』)が最高傑作だと思う。時期としては『Moving Pictures』の発表直後で、普通言われる…
『新選組血風録』 司馬遼太郎 ☆☆☆☆☆ 『燃えよ剣』に続いて『新選組血風録』を読了。短編集であり、「外伝」的エピソードの集成だけれども非常に面白かった。個人的には『燃えよ剣』より面白かった。が、この面白さを満喫するためには先に『燃えよ剣』を読ん…
『Stuff』 Stuff ☆☆☆☆☆ 最近、これまでほとんど聴くことのなかった1970年代80年代のフュージョン(または当時いうところのクロスオーバー)にハマって聴きまくっているが、そのきっかけとなったのがこの『スタッフ』である。スタッフ一枚目のスタジオ・アル…
『愛しのグレンダ』 フリオ・コルタサル ☆☆☆☆☆ 後期コルタサルのにわかファンと化した私が入手したのはまずはこれ、『愛しのグレンダ』である。もちろん短編集。むさぼるようにして読了。で、もちろん大傑作。 やはり強力なのは文体のテンションの高さである…
『愛と宿命の泉パート2 ~ 泉のマノン』 クロード・ベリ監督 ☆☆☆☆☆ そして一大ロマンの行末は『フロレット家のジャン』から『泉のマノン』へと引き継がれる。『フロレット家のジャン』はまぎれもない悲劇だったが、『泉のマノン』は幼かったジャンの娘マノン…
『愛と宿命の泉パート1 ~ フロレット家のジャン』 クロード・ベリ監督 ☆☆☆☆☆ 英語版のDVDを入手して観賞。本当は日本語字幕で観たかったのだが、日本語版は製造中止のようだ。何とももったいないことである。この『フロレット家のジャン』と『泉のマノン』…
『パラドックス13』 東野圭吾 ☆☆☆★ 再読。これはミステリというよりSFだが、もちろん東野圭吾らしくミステリ的要素も多分にある。しかしそれは殺人事件などではなく、「一体今世界に何が起きているのか?」というSF的謎である。このシチュエーションはおそら…
女と蛇 陸を見なくなって二週間たった頃のこと、私はなぜだか分からないまま苛々と気分をささくれ立たせ、突発的な憂鬱の発作にとりつかれては不機嫌と焦燥の中に沈みこむことを繰り返していた。長い船旅では時々こういうことが起こる。ふとしたきっかけで自…
『人もいない春』 西村賢太 ☆☆☆☆ またまた西村賢太である。この人の私小説は病みつきになる。これも短編集で、定番の「秋恵もの」や珍しい創作「悪夢」など色んなタイプの作品が入っている。いつもの貫多が出てきて、アルバイト先で惨めな思いをしたり、プラ…
『亜愛一郎の狼狽』 泡坂妻夫 ☆☆☆☆ マジシャンでもある泡坂妻夫のミステリ短編集。亜愛一郎という探偵が出てくるが、本書冒頭の一篇が泡坂妻夫のデビュー作らしい。 亜愛一郎は「ああい・いちろう」かと思っていたら「あ・あいいちろう」だった。こんな名前…
『サンクチュアリ』 ノヴェラ ☆☆☆☆ ジャパニーズ・プログレッシヴ・ロック、略してジャパグレの雄、ノヴェラ4枚目のスタジオ・アルバムである。一般のリスナーはあまり耳にする機会はないであろう日陰者的な音楽だけれども、私は時々引っ張り出して聴いてい…