2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

降魔の剣

『降魔の剣―日向景一郎シリーズ〈2〉』 北方謙三 ☆☆☆ 日向景一郎シリーズは以前1巻から4巻まで友人から借りて読み、なかなか面白かったので今回特に面白かった巻を再読しようと思ってこの2巻を買った。半分以上読んだところで、しまった、特に面白かったのは…

山猫

『山猫』 ルキノ・ヴィスコンティ監督 ☆☆☆☆ 見事に映像がリストアされたブルーレイが出た、という噂を聞き、これを機に未見だったヴィスコンティの『山猫』を購入。ブルーレイにはリストア・プロジェクトを手がけたマーチン・スコセッシの推薦文が載っていて…

ウイダーの副王

『ウイダーの副王』 ブルース・チャトウィン ☆☆☆★ 『パタゴニア』『ウッツ男爵』などの素晴らしい小説の書き手ブルース・チャトウィンの『ウイダーの副王』を読了。これはチャトウィンが『パタゴニア』の次に書いた小説で、ノンフィクション的なトラベローグ…

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督 ☆☆☆★ アカデミー賞を授賞した『バードマン』をiTunesのレンタルで鑑賞。なかなか面白かった。センスのいい映画である。色々なところでセンスが良く、そ…

孤独な青年

『孤独な青年』 アルベルト・モラヴィア ☆☆★ 再読。私が敬愛する作家モラヴィアの比較的初期の作品(1951年)で、『無関心な人々』より後、『軽蔑』『倦怠』より前である。ベルトリッチの映画『暗殺の森』の原作でもある。ちなみに映画は未見。最初読んだ時…

ロープ

『ロープ』 アルフレッド・ヒッチコック監督 ☆☆ これもiTunesのレンタルビデオで鑑賞。未見のヒチコック映画の中からこれを選んだ。主演はジェームズ・スチュアート。 予備知識まったくなしで観たのだが、実は相当な実験作だった。なんと、映画全部がワンシ…

砂時計

『砂時計』 ダニロ・キシュ ☆☆☆☆☆ ユーゴスラヴィアの作家、ダニロ・キシュの『砂時計』を再読。私が『死者の百科事典』に続いて二冊目に読んだダニロ・キシュの小説であり、他の作品は未読である。これは作者自身が自伝的三部作と呼ぶ作品のひとつで、強制…

アメリカン・スナイパー

『アメリカン・スナイパー』 クリント・イーストウッド監督 ☆☆☆ iTunesのレンタルで鑑賞。クリント・イーストウッド監督の新作だし、あの緊迫感に満ちた予告編から期待していたのだが、実際に観て見ると正直、思ったほどのインパクトはなかった。わりと普通…

内なるネコ

『内なるネコ』 ウィリアム・バロウズ ☆☆☆☆ 再読。ウィリアム・バロウズが晩年に発表した小説であり、私のお気に入りのバロウズ作品のひとつだ。 これは『裸のランチ』のような前衛的なエグい小説ではなく、もちろん『ソフトマシーン』やその他のいくつかの…

デビル

『デビル』 ジョン・エリック・ドゥードル監督 ☆☆☆★ Netflixで鑑賞。原案は『シックス・センス』のシャマラン監督で、かなりシャマラン監督のテイストが感じられる映画だ。ビルのエレベーターの中に5人の男女が閉じ込められ、一人ずつ殺されていく。エレベー…

トップ・ハット

『トップ・ハット』 マーク・サンドリッチ監督 ☆☆☆★ ハリウッド映画史上最高のダンス・コンビといわれるフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの映画を鑑賞。モノクロ、1935年発表。『カイロの紫のバラ』のラストシーンで、シシリアが観る映画である。…

九月の風~通り過ぎた夏~

『九月の風~通り過ぎた夏~』 松岡直也&WESING ☆☆☆★ 今日は松岡直也の『九月の風』をご紹介したい。これは一応、ベストアルバムらしい。私は松岡直也の熱心なリスナーではないが、たまに湿っぽいフュージョンを聴きたくなった時にこのCDをかける。まあ、休…

アバウト・ア・ボーイ

『アバウト・ア・ボーイ』 クリス・ウェイツ/ポール・ウェイツ監督 ☆☆☆★ DVDで再見。ヒュー・グラントが身勝手でいい加減だけど憎めないいつものキャラを演じる、いつものタイプの映画だけれども、そうした「おヒュー」映画の中では出来が良い方だと思う。恋…

星を継ぐもの

『星を継ぐもの』 ジェイムズ・P・ホーガン ☆☆☆☆ 再読。SFである。しかもハードSFと言われるもので、SFといえば普段ディックやバラードやアシモフなどを好んで読んでいる私にしてみれば、あまり得意なジャンルではない。が、さすがに名作だけあって面白い。…