2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日本怪奇小説傑作集2

『日本怪奇小説傑作集2』 紀田順一郎、東雅夫 編 ☆☆☆☆ 『日本怪奇小説傑作集1』がとてもよかったので2巻目を入手、読了した。 少し時代が下がって、戦中戦後あたりの作品を集めてある。作家陣は城昌幸、横溝正史、橘外男、幸田露伴、久生十蘭、中島敦、三…

ゴジラ対ヘドラ

『ゴジラ対ヘドラ』 坂野義光監督 ☆★ 先日『ゴジラ』を再見して面白かったので他のを観たくなり、「アングラ・サイケ色のあるカルト作品」という評判の『ゴジラ対ヘドラ』をレンタルしてしてきた。子供の頃に観たことがあるはずだが、ほとんど記憶に残ってい…

権現の踊り子

『権現の踊り子』 町田康 ☆☆☆☆ 町田康の新作を購入、一日で読了。いつもの不条理でやるせない町田ワールドが展開する。 この人はもう、この文章でさえあれば何を書いても町田康になるという強烈な文体を獲得しているので、ある意味どの小説も印象が似てしま…

ATLAS

『ATLAS』 PSY・S ☆☆☆☆ PSY・Sでサイズと読む。1980年代から90年代にかけて活動していた日本のバンド、というかキーボーディスト/コンポーザー/アレンジャーと女性ヴォーカリスト二人のユニットである。あんまりのめりこんで聴いたアーティストでもないが、…

断崖

『断崖』 アルフレッド・ヒッチコック監督 ☆☆☆☆ 所有している日本版DVDで再見。ヒッチコックにしてはわりと地味なストーリーだが手堅い作品である。原題は『Suspicion』、つまり「疑惑」。そのものズバリの題名だ。 富豪のお堅い箱入り娘がろくでもない男に…

私の頭の中の消しゴム

『私の頭の中の消しゴム』 イ・ジェハン監督 ☆☆☆★ DVDをレンタルして鑑賞。なかなか泣ける映画だった。正確には本当に泣ける一歩手前、ぐらいだった。 この手の物語の原型というと『アルジャーノンに花束を』ということになりそうだが、この映画はアルジャー…

レベッカ

『レベッカ(上・下)』 ダフネ・デュ・モーリア ☆☆☆☆☆ ヒッチコックの映画化で有名なデュ・モーリアの『レベッカ』。最初に読んだのは中学か高校の頃だったと思うが、それ以来なぜか病みつきになり何度も読み返している。読んでしばらくするとまた読みたく…

ゴジラ

『ゴジラ』 本多猪四郎監督 ☆☆☆☆★ オリジナルの1954年版ゴジラである。昔買ったDVDを再見。やはり傑作だ。その後のゴジラ映画とは一味も二味も違う。 この映画の中のゴジラはただのでかくて凶暴な動物ではない。もう火を見るより明らかに、戦争、そして水爆…

VOCALIST

『VOCALIST』 徳永英明 ☆☆☆☆ ネット上でなかなか評判が良さそうなので買ってみた。この人の中性的かつハスキーな声はもともと結構好きだった。これは要するにカバー集で、日本の女性シンガーの曲ばかりを徳永が歌う趣向になっている。アレンジはほぼ全部アコ…

怪奇小説傑作集4

『怪奇小説傑作集4』 澁澤龍彦、青柳瑞穂訳 ☆☆☆☆ 創元社の怪奇小説傑作集4巻目、フランス篇である。編者が澁澤龍彦なので以前からこれだけ持っていたが、イギリス篇の『怪奇小説傑作集1』を読んだので再読してみた。イギリス篇とは大分異なり、怪談という…

Reggatta de Blanc

『Reggatta de Blanc』 The Police ☆☆☆☆☆ 白いレガッタ、ポリスである。ポリスというバンドはスリーピースのシンプルさ、音の薄さを逆手に取ったアレンジ、パンキッシュな音、レゲエやエスニック音楽の咀嚼、ノイズへの理解、実験性、にもかかわらず極上のポ…

怪奇小説傑作集1

『怪奇小説傑作集1』 平井呈一訳 ☆☆☆★ 『日本怪奇小説傑作集1』に続いて、今度は欧米の怪奇小説アンソロジーを読んでみた。このアンソロジーは5巻まで出ているが、初版はもう30年以上前らしく、海外怪奇小説紹介の草分け的存在らしい。その功績は素晴ら…

King Kong (1993)

『King Kong』 Merian C. Cooper監督 ☆☆☆☆☆ 1933年版、オリジナルの『キング・コング』。ピーター・ジャクソン版を観てからずっと観たいと思っていたが、ようやく観ることができた。 まず思ったのは、ピーター・ジャクソン版は思った以上にこのオリジナルに…

エターナル・サンシャイン

『エターナル・サンシャイン』 ミシェル・ゴンドリー監督 ☆☆ 評判がいい映画と聞いてDVDを買ってきて観たが、私はつまらなかった。設定は面白い。うまくいかなくなった恋人を忘れるために記憶を消す。男女ともに記憶を失うが、二人は再び出会い、そしてまた…

日本怪奇小説傑作集1

『日本怪奇小説傑作集1』 紀田順一郎、東雅夫 編 ☆☆☆☆☆ 日本の怪奇小説を集めたアンソロジーだが、この巻は明治、大正、昭和初期ということで、ちょっと前の時代の怪奇小説である。また純文学系の作家の作品が多く収録されており、夏目漱石、森鴎外、芥川龍…

ほとんど記憶のない女

『ほとんど記憶のない女』 リディア・デイヴィス ☆☆☆☆ 51の短篇を収録した短篇集。とにかく短い超短篇が多く、一ページに満たないものも沢山ある。中には三行の短篇もある。短篇集というより断片集である。内容的にも断片性を感じさせる。つまり、短いもの…