2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

人生模様

『人生模様』 ヘンリー・コスター / ヘンリー・ハサウェイ / ジーン・ネグレスコ / ハワード・ホークス / ヘンリー・キング監督 ☆☆☆☆ iTunesのレンタルで鑑賞。原題を直訳すると「O・ヘンリーのフルハウス」で、要するにO・ヘンリーの短篇五本を映画化した…

お知らせ - ツイッター始めました

なんと、この歳でツイッター始めましたので、一応お知らせします。ただそれだけです。 Hello Twitter! #myfirstTweet — 内野サトル (@satoru_ck) May 27, 2019

楽しい夜

『楽しい夜』 岸本佐知子・編 ☆☆☆☆★ 前に読んだ岸本佐知子氏のアンソロジー『居心地の悪い部屋』が印象に残っていたので、このたびハードカバーの『楽しい夜』を入手した。結果的に今回もかなり充実した読書体験ができたが、ただこれは相当に変化球揃いのア…

世界中がアイ・ラヴ・ユー

『世界中がアイ・ラヴ・ユー』 ウディ・アレン監督 ☆☆☆★ ウディ・アレンの1996年公開作品。米国ではブルーレイが出ていないようなので、日本版ブルーレイを取り寄せて鑑賞した。とてもリラックスした、肩の力が抜けた映画で、アレン映画としてのクオリティは…

恍惚の人

『恍惚の人』 有吉佐和子 ☆☆☆☆ すごく有名な小説だが、これまで読んだことがなかった。82年発表。ご存知の方も多いだろうが、老人性痴呆を扱った小説である。この題材は社会問題化して長く、ミステリ小説などでも頻繁に登場する題材になったが、おそらくこれ…

世の中にはうまい話もあるという話

世の中にはうまい話もあるもんだなあ、としみじみ思うことなど普通あまりない。みんなそうだと思う。仮にそう思うことがあったとしても、一瞬後には悲しいどんでん返しがやってきて「ああやっぱりな、うまい話にはウラがあるんだな」と思い知らされる、とま…

ダイヤルMを廻せ!

『ダイヤルMを廻せ!』 アルフレッド・ヒッチコック監督 ☆☆☆☆☆ ヒッチコックの有名作だが、今まで観たことがなかった。公開は1954年、まさにこれから絶頂期を迎え、『裏窓』『知りすぎていた男』『北北西に進路を取れ』『サイコ』と名作を連発するようにな…

インターネット的

『インターネット的』 糸井重里 ☆☆☆☆☆ とあるビジネス系のブログで紹介されているのを読んで興味を惹かれ、アマゾンで取り寄せてみた。もともと2001年に出版された本の復刻版である。当時糸井氏は「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げたばかりで、その頃まだ新…

その土曜日、7時58分

『その土曜日、7時58分』 シドニー・ルメット監督 ☆☆☆☆ 2007年公開のシドニー・ルメット監督の遺作を、英語版DVDで鑑賞。フィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホーク主演である。ウィキペディアによれば批評家からは非常に肯定的に評価された映画との…

團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉

『團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉』 戸板康二 ☆☆☆☆ 和製ミステリ史上名作の誉れ高い「中村雅楽」シリーズを読んでみようと思い立ち、文庫版全集の第一巻を買った。これはすでに有名だった歌舞伎評論家の戸板康二氏が、江戸川乱歩に「ミステリを書いて…

アクトレス ~女たちの舞台~

『アクトレス ~女たちの舞台~』 オリヴィエ・アサイヤス監督 ☆☆☆★ 2014年公開の、仏=伊=スイス合作映画をNetflixで鑑賞。『パーソナル・ショッパー』でオリヴィエ・アサイヤス監督に興味を持ったので、その前作であるこの映画も観てみた。例によって邦題…