前口上

こんにちは。プロバブリー商會代表、内野サトルです。「内野サトル」は本名ではありませんが、かなり本名に近いペンネームです。

プロバブリー商會はホームページに書いている通り、架空の団体であり、私の空想の中以外どこにも存在しない会社です。業務内容は、今のところハッピーエンド急行の運営です。

なぜハッピーエンド急行が内野サトルの個人サイトではないかというと、今後、私以外の執筆者、またはコンテンツ提供者が登場する可能性があるからです。ハッピーエンド急行は、プロバブリー商會という仮想的なチームによって運営される趣味的なサイト、と思っていただければ幸いです。

さて、私は1990年頃に東京からニューヨークに生活拠点を移し、それ以来、一年ぐらい日本に帰っていた時期を除いて、ずっとアメリカで暮らしています。

何度か引っ越しもしましたが、住んだことがあるのはニューヨーク州ニュージャージー州、要するにニューヨーク及びその近郊と呼ばれるエリアです。もちろん、ずっと仕事もしています。職場は大体においてニューヨーク・シティ、つまりマンハッタン島内ですが、ニュージャージー州のオフィスに勤めていた時期もあります。

この「異邦人の手帖」は、こんな私が長年にわたるアメリカ生活の中で経験してきたさまざまなことを、思いつくまま気の向くままに書き連ねてみよう、という試みです。思いつくままなので、十年以上前のことを曖昧な記憶のまま書くかも知れないし、昨日今日起きた出来事を書くかも知れません。

と言いながら、書いているうちに全然違う内容になってしまうかも知れません。要するに、特に何も決めていないのです。ルールに縛られず、心のおもむくままに書けるのがブログのいいところです。

アメリカで暮らすってどんな感じなんだろう、と思っている人の好奇心を満たす、あるいは、これからアメリカで暮らそうと思っている人のために役に立つ情報を提供する、というようなことも多少意識するつもりですが、もしかしたら、まったく何の役にも立たない思い出話ばかりになってしまうかも知れません。というか、むしろそうなりそうな予感でいっぱいです。

まあ、そうなったらそれはそれ、と開き直ってしまうことにしましょう。開き直り、それは異国で暮らす人間にとって必要不可欠な資質です。いざという時に、「それがどうした!」と開き直ることができなかったら、言葉も習慣も違う国に行って生活するなんてことはできません。

とはいえ、そんな私が書いた文章のどれかひとつでも、縁あってここを訪れた皆様に面白いと思っていただけたとしたら、これに過ぎるシアワセはありません。どうぞよろしくお願い致します。

さて、前口上は短ければ短いほど良いと言います。このへんで切り上げることにしましょう。つたないながらもいくつかのコンテンツを取り揃えていますので、お時間が許す方は、ごゆっくりどうぞ。

P.S. ところで、どうでもいいことですが、この「前口上」は「です・ます」体で書きましたが、次回から記事の本文は「だ・である」調で書こうと思います。偉そうにするつもりは全然ないのですが、そっちの方が文章が短くて簡潔になるし、ものぐさな私にとっては書きやすいのです。まあ、それもまた気分によって変わるかも知れませんが。一応、前もってお断りしておきます。

P.P.S. ああ、また最後にどうでもいいことを書いてしまいました。中学時代の私の作文を読んで、「いい文章なのに最後に蛇足があるせいで台無し」と苦い顔をされた田中先生、ご容赦を。人間のクセとはなかなか治らないもののようです。